テオリーゼとは

目に見えないながら、マクロな物質の性質を物語っているミクロな世界があります。  

1926年にシュレーディンガーにより量子力学の基本的な方程式が提出され、1930年代になって、ドイツのエーリヒ・ヒュッケルによって単純ヒュッケル分子軌道法が提唱されました。スパコンによる高度量子化学計算が可能となった現在でも、その考え方は分子における電子の振舞の本質をついているとして生き続きけています。

我々量子化学者がドイツにおいて原理を学んだり計算方法を開発した経験を通して垣間見た、基礎研究に根付いた素晴らしい研究風土に敬意を表し、社名を「理論解析」のドイツ語からの造語としました。  主にドイツから始まった分子軌道法ですが、1952 年には我が国の福井謙一博士がフロンティア軌道理論を発表し、1981年の日本で初めてのノーベル化学賞につながりました。そのシンプルながら本質を物語る理論、しかしなかなか思いつかない原理を見出すことにあこがれを持ちつつ、逆に計算機と理論が高度に発展したことによる情報量の多さに戸惑うことも多い昨今です。

近年の化学系・薬学系・材料系分野において、大規模な理論計算による物性予測が重要となってきました。民間企業での基礎研究も、今後、創薬や新材料設計を行う上で、反応メカニズムの解明や構造と物性の関係についての基本的な情報は大事だと思われます。

データを並べるのみならず、それらが実となり花となり、物事の本質を見出すことにつながることへの一助となるよう、目に見えないミクロな世界で力を注ぎます。